夏期講習全日程終了
本日をもって、夏期講習の全日程が終了しました。お疲れさまでした。ところで、夏期講習英語テキストの冒頭の端書に載せていた、In the middle of difficulty lies opportunity. という英文の文構造と意味はわかりましたか?これは、「困難の中に、機会がある。」という意味のアインシュタインの名言です。文構造は、In the middle of difficulty が場所を表す副詞句Mで、liesがV、opportunityがSとなり、MVSの倒置文であることが分かります。(さすがに今までの授業を受けてきた人はみんな分かっていると信じたい、、)そして、opportunityという単語は「機会」という意味で出てきますが、似た意味のchanceとは若干ニュアンスが異なります。opportunityという単語はラテン語語源で、opはobと同じく、(〜に向かって/その方向に)を表す形態素で、portは「港」の意味でそこに、状態を表すityがくっついています。そこから、「港の方に船が向かうのに良い風向き」という意味になり、「好機」を表す単語になるわけです。当時の船は帆を張って風力で進みますからね。なので、opportunity=good chanceと考えることができ、ポジティブな意味の「機会」として用います。まさに、「好機」は困難の中から生まれます。夏期講習の予習・講義・復習の連続は大変だったかもしれませんが、今後の成長材料として大きな収穫が得られるopportunityだったわけですね。さてそれでは、第8期現代文講座の復習ポイントと追加学習、後期の通常授業についての連絡をします。
・現代文講座復習ポイント
①講義で作成したノートをもとに、読み方と論理の再確認を行い、どのような視点で文章を読解し設問にアプローチするのかを身につけましょう。
②一通りの読み方の確認が終わったら、白紙のテキストを用いて、もう一度文章論理を理解できているかを確認しましょう。語彙についての復習も行ってください。
・追加学習について
5日間の講義を通じて現代文をどのように読解すべきかという「姿勢」が身についたと思うので、読みの精度を上げ、確実に自分のものとできるように、追加学習時にも講義で説明されたことを必ず意識するようにしましょう。特に、「反復」・「対比」の構造は確実につかめるように意識してください。問題をテストのように制限時間で解く練習に加えて、時間無制限で文章論理を明らかにし、主題を捉える精読の練習も必ず行うこと。この時に、200字程度の要約を作成することも効果的です。小論文が科目にある人は、特にオススメです。英文読解にせよ現代文読解にせよ、同じ「論理的思考力」が求められているわけです。秋以降の学習でさらにそのことを実感できると、読解力は飛躍的に向上します。尚、講義中に紹介した『現代文のトレー二ング』の『必修編』は出版元では絶版になっているものの、確認したところ書店で在庫がある場合もあるため、現代文に苦手意識がある人は『入門編』を、今回の講義を通じて読む姿勢がつかめてきたと実感した人は『必修編』を題材に練習をすると良いと思います。そしてその後、志望に応じて『私大編』・『記述編』、センター試験過去問等で練習を積んでいきましょう。センター試験の国語は、非常に良質な問題を出題してくるので、過去問演習というよりは国語力全体を向上させるのに最適です。文理問わず、センター国語の過去問を使った演習はとてもオススメです。現代文は正しい方法で学習すれば必ず結果が上がる科目です。講義の内容を常に意識して、なんとなくの読みから脱却できるように頑張っていきましょう!
・後期の通常授業について
後期の「英語N(ハイレベル英文読解)」がスタートします。金曜日のクラスは8/31〜、月曜日のクラスは9/3〜スタートです。初回の授業では、後期の英語学習の主役である長文読解を行うための、読み方・学習法・参考書について詳しく説明するので、必ず参加するようにしてください。講義だけではなく、英語長文の自習法もお話しします。今月出版されたばかりの本当は内緒にしておきたい神参考書(笑)も紹介するのでお楽しみに。
・英語基礎力の完成が遅れている君へ
私は講義中何度も、夏の間(8月中)に語彙・文法・文構造理解の英語基礎力を完成させないと、次のステージである長文読解に移行できないとお話してきました。8月ももう直ぐ終わりです。基礎学力は完成できそうですか?できていれば問題ないのですが、もし基礎力に不安がある人は、他の教科の勉強時間を多少削ってでも、8月の残りの期間〜9月中を語彙・文法・文構造理解の勉強に捧げてください。単語・文法・文構造理解があやふやだと、それを土台としている夏期や後期の授業で教える読み方や解き方は一切できません。基礎力に不安があるなら、長文や作文なんてやってる暇はないです。長文が読めないのは本当に、読解力が足りないからですか?語彙や文法・文構造理解ができていないことが原因ではないんですか?もう一度基礎を見直し、できていない人は最優先で取り組んでください。これらの英語基礎力が秋以降もおぼつかない生徒は、他教科がどんなにできても、英語で確実に落ちます。本当のラストチャンスです。死ぬ気で頑張りましょう。
以上、後期の講義は一回一回が合否に直結する真剣勝負になっていきますので、気合を入れて取り組んでいきましょう。それでは、通常授業の教室でお会いしましょう!
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