夏休みを効果的に活用する勉強法

夏期講習第1期「英作文法」を受講していただいたみなさん、五日間お疲れさまでした。解説されたことを自分のものとできるようにしっかりと復習・追加学習に取り組んでください。また、質問・添削なども積極的に活用してください。さて、第1期の最終講でもお話しした通り、夏休みは多くの勉強時間が取れる一方で、有効活用できないと、時間を無駄にしてしまうことにもなりかねません。そこで、夏休みを効果的に活用するための勉強法についてシェアしたいと思います。

★夏休みの学習においてもっとも重要なこと=規則正しい生活と勉強のルーティーン化

夏休みは、学校の授業がなくたくさんの時間が取れる一方で、自ら計画を立て勉強しなければいけません。学校が一種のペースメーカーになっている現役生は、うまく計画が立てられないと時間を有効利用できません。そこで、夏休みの学習においてもっとも重要なことが、規則正しい生活と勉強のルーティーン化なのです。毎朝同じ時間に起き、同じ時間に机に向かい始める、自習室に行き勉強を始めるなど、1日のスタートを決めてしまい、毎日その通りに行動するようにしましょう。また、勉強する内容についても、まず起きたら英単語、移動中も英単語、昼食の後は数学、夜寝る前は地歴の暗記、などのようにある程度の枠組みを決めて、それ以外の勉強をルーティーンの合間にはさむと効果的です。自分で決めた生活リズムをまずは1週間〜2週間は強制的に続けてみてください。そうすると、身体がそれに順応し、朝起きるのが苦手だったり、サボりぐせのある人でも自然と行動できるようになります。

★夏休みの勉強計画の立て方

まず、何も計画を立てないで、机に向かって初めてなにをやるか考え始めるのは論外です。一方で、1日の勉強計画を時間単位で(例えば、8:00-9:00英文読解、9:00-10:00数学)のように細かく立てすぎるのもあまりよくありません。予定通りに進むことはほとんどないでしょうし、時間をすぎたら勉強をダラダラさぼってしまうようなことになります。オススメの計画の立て方は、最初に夏休みが終わるまでに達成していなくてはいけない目標(例えば、英語では基礎的な単語力・文法力・精読力の完成)から逆算して、何をどれくらいやらなくてはいけないのかを見定めます。次に、それを1週間単位くらいに分割します。そしてそれを、1日に終わるか終わらないかギリギリの量(少しでもサボったら終わらないが、頑張ればギリギリ終わるくらいの量)で割り当てます。そうすることで、「今日はこれを終わらせなければいけない」→ダラダラしてたら終わらない、という焦りが出て、生産的に時間を使うことができます。決められたものを終わらせることができれば、自己肯定感にもつながります。これを繰り返していると、もしサボってしまい終わらせることができなかったら、サボったせいで終わらなかった非生産的な自分が嫌になってきて、必ず終わらせようと継続するようになり、勉強してないことに気持ち悪さを感じるようになります。そうした平凡な毎日をひたすら繰り返すことで、非凡な結果が生まれます。

★夏休みの気分転換

夏休み期間中は、毎日10〜12時間くらいの勉強時間を取ることが必要ですが、時には気分転換も必要でしょう。しかし、ダラダラした気分転換が一番最悪です。勉強する時は勉強し、気分転換をする時はそれを全力で行うことが重要です。例えば、私自身は夏休みの終盤に1日中遊びに使う、といった日を1日だけ作っていました。3日間ダラダラ勉強するよりも、1日全力で遊び、それ以外の日に全力で勉強する方がより合理的だと言えます。このような、気分転換も取り入れた方が、ダラダラすごすことを防ぐことができます。

★体調管理

授業中居眠りをしない・授業を休まない・予習をする、これらの当たり前のことを実行するためにも、体調管理は欠かせません。睡眠時間を削る勉強法は絶対に避けるべきです。

定員厳守により私大入試がかつてない難易度になったこと、来年度から始まる新入試の影響により、来年度の試験形式が不透明で受験生の浪人できないという安全志向が強まることから、今年度の入試はここ最近でもっとも難しいものとなるでしょう。それだけに、大学進学を選択した以上は強い「覚悟」を持って取り組む必要があります。そのような中でも、正しい努力をしっかりと行った人は合格していきます。上記のポイントを参考にして、夏休みの学習を有意義なものにしていってください!何か質問等があれば、講師室で待っています。

(Y)our Learning Methods

担当講座の大学受験英語・民間英語試験に関する学習法を提供