<2019年度開講> 英語N 第10回テストゼミ補足

第10回テストゼミで説明した事項の補足です。やはり、90分の中でテスト+解説だと説明が駆け足になってしまいますね、、、

・論理把握ポイント

最終パラグラフの「 Therefore, hearing infants’ preference for spoken language does not appear to be due to the sounds themselves. Rather, all infants like receiving input, no matter how that input is conveyed.」という部分

Therefor , not A〜. Rather, B〜. というカタチになっています。「Aではない」と否定した後に、「(むしろ)Bである」という風に主張を行っているわけです。このように、英文では、not Aとあるものを否定した後に、but B「AではなくB」というカタチで主張を行うパターンがよくあります。この場合、筆者の主張はBの部分です。今回は、butではなくratherが使われていますが、ratherはinsteadと同様に、〜 rather than ー(〜 instead of ー)のカタチで、「ーではなく〜」というように、AvsBという対比をした後、Aを勝たせているというニュアンスを持つ語です。使い方をしっかりとおさえておきましょう。

・文章全体の論理構造

第1パラグラフ「手話と音声言語には共通点が存在する」→共通点を具体化

第2パラグラフ「手話と音声言語の両者を分析することで言語処理過程を調査」

第3パラグラフ「手話の研究により言語習得についての理解をえられる」→幼児がより話し言葉を好むのはなぜか?

第4パラグラフ「幼児の言語習得過程についての分析」→手話・音声言語ともにほぼ同様の習得過程

第5パラグラフ「幼児は言語インプットそれ自体を好む」→音声そのものが要因ではない(第4段落に対する答え)

第1パラグラフで提示したメインテーマをもとに、第2パラグラフ以降で議論を一歩先へと進め、分析し結論へと導いています。このように、あるメインテーマを提示した後で、それをもとに議論を深めるタイプの英文は多く存在するため、「いきなり話が変わった!?」などと焦らないように、メインテーマを正確に捉え、議論が進んだ場合はそれを認識した上で読み進めていくことが重要です。

・最後の本文内容真偽問題

内容真偽問題は、本文を読み終えた後に、できる限り記憶で解答すればよいと思います。メインテーマを意識し、主題を正確にとらえられていれば多くの選択肢は記憶で真偽判断することができると思います。もし、本文の細部に関する真偽(数値・事実関係など)が選択肢にあった場合は本文と照合するしかありません。あまり本文と選択肢を行ったり来たりしないで解答できるようにしましょう。解答根拠がよくわからない箇所があれば、遠慮せず質問にきてください。次回以降は頻出テーマ別英文の読解演習に入っていきます。背景知識については、英語だけでなく現代文・小論文でも頻出のテーマについてお話します。引き続き頑張っていきましょう!


ここでCM

そろそろ冬期講習のパンフレットが配布されるかと思います。冬期講習で重要なことは、直前期という限られた時間をいかに有効利用し、最後の最後まで得点力を上げるかということだと思います。自分に今、本当に必要な事柄を見極め、限られた時間を最大限に有効活用しましょう。英語に関しては「知識の総確認」・「論理と解法の整理」この2つをテーマとして私の講座は構築されています。「自分の受験直前期にこんなテキスト欲しかった」というコンセプトで作成してきたファイナルチェックリストは、単語・イディオム・文法・語法・発音・口語・読解・作文全てカバーしてます。試験本番1ヶ月前、1週間前、試験前日、試験当日の休み時間、最後の最後まで使えるものです。テキストは知識編と読解・作文編の豪華二部構成ですので乞うご期待。特に知識面では、直前期の重要語彙・語法。これはマジで効きます。直前期だからこその「質」を極めていきましょう。よろしくね。Simple as that.

(Y)our Learning Methods

担当講座の大学受験英語・民間英語試験に関する学習法を提供