ハイレベル英文読解①
Lesson1復習ポイント
初回Lesson0のIntroductionで論理的英文読解の体験をしていただきましたが、今回から約2ヶ月間にわたって英文を正確に読解する訓練を行います。講義でも説明した通り、品詞や文型を意識し、文の骨格をとらえる緻密な読解を習得しましょう。
・英語における主要な品詞
それぞれの品詞が文の中でどのような役割を果たすのか?を確認し、理解しましょう。例えば、名詞であればS・O・C、形容詞であれば名詞を修飾する限定用法と、補語になる叙述用法等。
・英語における文の要素
主語・動詞・目的語・補語のそれぞれの役割を確認。特に動詞については自動詞と他動詞の区別等、講義で説明した以外の事項もForestなどの文法書を使って確認しておく。また、修飾語句(Modifier)についてもしっかりと確認しておきましょう。副詞や前置詞+名詞で副詞と同じ役割をしている句は修飾語句(M)となり、文の要素(S・V・O・C)などに原則としてなることはできません。例えば、My happy life began at that house.という文ではMy happy life がS、beganがV、at that houseは全体としてbeganを説明する副詞の役割(どこで幸せな生活が始まったか?ということを説明している)をしているのでMとなります。つまり、ここでの文型はSVの第一文型ということになります。次に、At that house began my happy life.という文の場合、先ほどと同じように、At that houseはMとなり、beganがV、my happy lifeがSということになります。このような文構造を倒置といい、詳しくはp24以降で扱いますが、修飾語句について正しく理解していれば、現段階でも文構造が掴めます。ではこの文はどうでしょう?At that house my happy life began.この文では、At that houseがM、my happy lifeがS、beganがVです。今回は前置詞句が文頭に来ていますが、倒置は発生していません。このように前置詞句で文が始まる場合、その前置詞句がどこまでつづいているのか?を考えることが重要です。ここからは余談ですが、副詞や前置詞句が"原則として"文の要素とならないと留保をつけて説明した理由は、口語・会話では例外的に前置詞句などが主語になることもあるからです。例えば、鍵をどこに隠しておこうか?のような文脈で、Under the doormat must be good.「ドアマットの下がいいに違いない」というような使い方がされる場合があります。しかし、このような使い方は口語的な表現なので、基本的には前置詞句は文の要素とならないと考えておいて問題ありません。
・句と節について
英文が複雑に感じる理由の大きな理由の一つが、句や節です。句や節については語をバラバラに出なく、カタマリで捉えることが重要です。節の説明はまた今度するとして、まずは句の説明から。句を作ることができるのは①前置詞、②動名詞、③不定詞、④分詞(現在分詞/過去分詞)でしたね。それぞれが名詞句・形容詞句・副詞句のうち、何を作るのか?を確認しておきましょう。そして、カタマリはカッコでくくる癖をつけておくこと。次回は英語学習においてとても重要な文型の説明をしていきます!
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